坂出
人工土地
人工地盤によって商業地と住宅地を重ねた町

香川県
坂出市
京町2





交通
JR予讃線坂出駅下車






坂出人工土地





2017.12.28
坂出人工土地は、約1.2haの人工地盤によって構築された住宅団地で、正式名称は坂出市営京町団地。建築家丹下健三の協力者であった浅田孝らが1962年に構想し、大高正人によって設計され、1968年から1986年にかけて建設された。鉄筋コンクリートの人工地盤の上部は住宅団地・公園、下部は市民ホール・商店街・駐車場という、市街地開発の新たなモデルとして提示されたもの。都市レベルで建築を考え始めた時代(メタボリズム)の代表例のひとつ。
このような建築は、現在の大規模都市開発の先例であるが、現在の都市開発のように歩車分離のために人工地盤を造っていない点が面白い。街と住宅地を上下に重ねるという発想で、車も人工地盤上に上り、住宅の近くに停めることができる。人工地盤下では、駐車場が面白い。通り抜けできる道路が地盤の下を貫通しており、地盤上の高木は駐車場から生えている。またそこは、駐車場の明り取り・換気口を兼ねている。
市民ホールの角から地盤上の公園に上ることができる

地盤上の公園(上、左上)

地盤上にも車が止まっている。歩車分離のための人工地盤ではなく、街を重ねるためなのだ。
住棟は地盤上から3階〜4階建てで、エレベーターはなく、直接地盤下へはいけない
地盤上の町並み
地盤上の町並み
地盤上の町並み
地盤上の町並み

地盤下の町並み
駅前通りには歩道上アーケードの商店街
地盤下の商店街
地盤下の商店街
ここもクルマが入れるのが面白い

地盤下の駐車場(左上)

地盤上の高木は、地盤下の植桝より生えている。中間に隙間があって、駐車場から見えるのがユニーク。
地盤下を貫く道路
参考資料 リンク
坂出市

参考文献