野々前 丘上で大津波から免れた気仙大工による集落

岩手県
大船渡市
三陸町
綾里
野々前





交通





野々前






2018.07.01
大船渡市三陸町綾里野々前は、三陸リアス式海岸の綾里崎半島北側(綾里湾南側)にある集落で、水面から高く駆け上がった位置に集落が形成されている。リアス式海岸の半島集落は、野々前のように丘の上に形成されているものが多い。海岸線が切り立っている地形からくる要因が大きいと思うが、津波の被害を受けない位置に移動した、それを前提に形成されたように思う。
この集落の特徴といえば、岩手県南部から宮城県北部の三陸海岸エリアで、社寺を中心に普請した大工集団である気仙大工による民家である。入母屋屋根の二階建ては、城郭建築のような外観であり、派手な屋根形態もさることながら、軒や雨戸袋などに見られる繊細な造形も匠の技を見せようとしたものであろう。
野々前の町並み
野々前の町並み
軒の意匠
野々前の町並み
野々前の町並み
野々前の町並み

野々前の町並み
戸袋の意匠(上)
野々前の町並み
こうして見上げられることを考慮して見せ場である軒に匠の技が駆使されている。
野々前の町並み
野々前の町並み

気仙大工左官伝承館に移築された古民家
主屋も蔵も気仙大工によるもの
参考資料 リンク
大船渡市
気仙大工左官伝承館

参考文献