中居 波静かな七尾北湾に面する鋳物業の集落

石川県
穴水町
中居
中居南





交通






中居





2010.12.25
穴水町中居・中居南は、能登半島の内側と能登島とに囲まれた水面静かな七尾北湾に面している。街道沿いでもない場所になぜここまでの家並みがあるか。平安時代から続くといわれる鋳物業で栄えた集落だからである。室町時代の「能登利鉄多く大器を鋳る」の大器は、近世の塩釜のような伝統的技術の継承とされ、その生産は波静かな鋳物原材料のある中居浦と知られていた。大正13年に金屋の浜の吹屋が廃業したのをきっかけに中居鋳物は廃絶したという。その後、その技術は左官業へと転用され、この村を出た左官職人は各地へ出稼ぎ活躍した。
このような歴史的背景から、中居・中居南には周辺の漁村とは趣を異にした独特の町並みが見られる。それは過去の偉大な歴史を大切にしているからなのか、古い家並みの連続性がすこぶる高いことに驚かされる。
波の静かな七尾北湾に面する中居南集落

立派な商家(上、左上)や酒屋(左下)

酒屋の土蔵に挟まれた景観(左上)

庭園を持つ大きな屋敷(左下)

集落先端部の町並み(上)

中居南の町並み
中居南の町並み
中居南の集落先端部の町並み
参考資料 リンク
穴水町

参考文献