潮来
神栖
かつては水運の荷継ぎ港として栄えた町並み

茨城県
潮来市
潮来


神栖市
平泉



交通
JR鹿島線潮来駅下車徒歩




潮来


神栖




2009.11.15
 潮来は、古くから水運交通の要所として栄え、大化の改新のころ国府(現在の石岡市)から鹿島神宮へ通じる街道に「板来の駅」を設けたのが町の始まりとされる。元禄年間に徳川光圀が「鹿島の潮宮」にあやかって「潮来」と書き改めたのが現在の地名の由来である。
 江戸時代は、奥州諸藩の物資を集めて江戸に向かう千石船が銚子河口から利根川にて潮来に至り、ここで高瀬舟に積み荷の積み替えが行われ、前川の河岸は中継港として大いに繁栄した。しかし、江戸時代中期の大洪水で利根川の本流が佐原地方に移ると、中継地としての機能を失ってしまう。さらに、明治期に常磐線が開通し、陸運が盛んになると水運は一気に衰退し、潮来は寂れていった。その後は、水郷観光が主産業となり現在にいたっている。古い町並みは前川の北側の旧街道沿いに残っているほか、遊郭も存在した。(遊郭は取材しておりません)
 
 一方、潮来から東の神栖市は鹿島臨海工業地帯の中心市街地で、国道134号線沿いにロードサイド型の町が形成されている。そこには開発の労働者を相手にした遊里があったが、現在では場所が移ったのか衰えたのか寂れた残照の町となっている。
前川のあやめ園
大きな長屋門を持つ屋敷
旧街道沿いの大きな屋敷。
旧街道沿いの町並み
旧街道沿いの町並み
愛友酒造(上)とその裏手にあった住宅(左)

前川の町並み。左手が旧市街(下)
前川に架かる千石橋
神栖市の工場建設時代からの歓楽街の町並み 
参考資料 リンク
潮来市
神栖市

参考文献