白老 チセのみられるアイヌコタン

北海道
白老町
北海道には、観光で見られるアイヌコタンは、ここポロトコタンと日高の二風谷コタン、阿寒コタンなどがある。

白老にアイヌがはじめて入ったのは元和6年(1620年)、日高からイペニックルという酋長が移り住んだことによる、古いコタンである。5代目酋長のときに、松前藩の役所ができて、散在していたアイヌの住居を海岸に集めてコタンを作った。

アイヌの住宅はチセとよばれ、記憶をもとに観光用に復原されたものである。純粋なチセは昭和10年前後に少なくなり、日本式の要素が入っていったといわれている。
チセは、2組の三脚構造を一本の棟木で連結した屋根構造をもち。屋根・壁ともに茅葺で、屋根を段々葺なのが特徴である。また、本屋に接続して南側か西側にセムと呼ばれる出入り口を設けている。

アイヌが家を建てるときは、きれいな飲み水が近くにある場所を第一に選んでいたようで、集落は数軒から十数軒で構成されていたという。

交通

JR室蘭本線
白老駅下車


国道36号線白老



参考資料 リンク
アイヌ民族博物館
白老観光協会

参考文献
『日本の美術286 民家と町並 東北・北海道』 宮澤智士 至文堂
『日本民家の旅』 杉本尚次 NHKブックス