利尻鬼脇 かつての隆盛を感じる島内一の歴史的町並み

北海道
利尻富士町
鬼脇





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鬼脇




2010.09.17
稚内市の西約52kmの日本海上にポッカリと浮かぶ1721mの利尻山。その山ものが利尻島である。島の形は単純な円形で、一周する道路に面して町や集落が点在している。海岸は溶岩系の岩石でできているため独特な風景をつくり出しており、やさしい印象の礼文島とは対照的である。比較的大きな町としては、鷲泊、鬼脇、沓形、仙法志、その間に中小規模の集落がある。リシリとはアイヌ語の「ルイシリ(高い山のある島)」に由来する。

利尻島は近代になって、明治11年に鷲泊、石崎、鬼脇、仙法志、沓形、本泊の6村が置かれた。鷲泊に利尻扱役所が置かれたものの、鬼脇には明治19年に利尻小学校が開校、明治40年にカニ缶詰工場が17ヶ所、電化も最初にされるなど島内屈指の街だった。そういう意味で鬼脇は、旧役場の建物や民家も古いものが残されているところに歴史を感じることができる(鷲泊や沓形がいずれも戦後大火にあっている)。
旧鬼脇役場にあたる資料館で展示されているジオラマ(左)

鬼脇の町並み(下)

鬼脇の町並み
鬼脇の町並み
看板建築があった
鬼脇の町並み
札幌や小樽でよく見る石蔵も見かけた
大正2年に建てられた旧鬼脇村役場
現在資料館として保存公開されている。

利尻富士(上)
鬼脇港(左)
鬼脇港近くの古い漁業施設
かつて17カ所あったというカニ缶詰工場だろうか(上、左、左下)

石造の煙突(上)

トタンの下から現れた柾葺きの屋根(左)
参考資料 リンク
利尻富士町

参考文献