名寄 北海道らしい長屋集合体建築が残る道北の要衝

北海道
名寄市
一条
二条
三条





交通
JR宗谷本線名寄駅下車






名寄





2012.11.24


名寄は北海道北部名寄盆地にある商業都市であり、かつては宗谷本線から名寄本線と深名線を分岐していた道北の交通の要衝だった。地名はアイヌ語「ナヨロプト」(谷口)に由来し、名寄川が天塩川に注ぐところをさす。1900年(明治33年)山形・福島・富山の3県からの移住が始まり。山地は道・市・国有林で占められ、名寄盆地は水田、南部は畑作を中心とした酪農地域。陸上自衛隊の駐屯地もある。中心市街地は地域の農林畜産物の集散地、製材、製酪、製繊、食料加工業で発展した。
市街地は、真北を向く宗谷本線に平行した碁盤目状街区で、駅前通りがX座標軸となる典型的な北海道の都市構造である。駅に近いエリアは問屋系、二条三条あたりが商業の中心だ。注目すべきは北海道ならではの屋内型の長屋建築が二例見られること。一つは西三条南六にある飲食店集合体で、夜の街の真っただ中にある。もう一つは、西二条南六にある二条市場だ。
名寄駅
マンサート屋根(折れ屋根)が北海道の酪農地帯にふさわしい。
一条南界隈の町並み
駅に近いエリアは倉庫や問屋が多い。
 
一条南界隈の町並み
西三条南六界隈の町並み
駅前通りと三条通りに面する百貨店系の建物
西三条南六の長屋集合体建築
一見普通の看板建築に見えるが、側面を見ると、、、
もしかすると下の写真の外壁は向かい側の駐車場にも建物があって挟まれた内部通路に面していたのではないか。

西三条南六の長屋集合体建築
西側の外壁は看板が無く建物の構造が良くわかる。真ん中のとんがった屋根の部分が吹き抜けている(左上)

内部(上)

ここだけ見ると建物の片割れだけが残っていることが良くわかる(左下)

西三条南五界隈の町並み(左上)

二条市場(左下)
二条市場の内部(上)
参考資料 リンク
名寄市

参考文献