利尻本泊
鷲泊
溶岩の浜辺に舟屋が点在する火山島らしい集落

北海道
利尻富士町
鷲泊
本泊





交通





鷲泊


本泊




2010.09.17
稚内市の西約52kmの日本海上にポッカリと浮かぶ1721mの利尻山。その山ものが利尻島である。島の形は単純な円形で、一周する道路に面して町や集落が点在している。海岸は溶岩系の岩石でできているため独特な風景をつくり出しており、やさしい印象の礼文島とは対照的である。比較的大きな町としては、鷲泊、鬼脇、沓形、仙法志、その間に中小規模の集落がある。リシリとはアイヌ語の「ルイシリ(高い山のある島)」に由来する。

利尻島鷲泊(オシドマリ)と沓形と並ぶ利尻島の玄関口。それぞれにフェリーターミナル、間に空港がある。鷲泊には利尻神社があって利尻山登山の主要な出発点にもなっている。鷲泊の街は海岸から駆け上がった丘の上に形成されていて、残念ながら目ぼしいものは見つからなかった(鷲泊は昭和29年に大火があった)。鷲泊から西へ2,3kmの位置にある本泊漁港。その前後には溶岩でできた浜辺の上に舟屋が点在する独特な風景の漁村集落が見られる。富士岬の集落では、溶岩で一艘毎の船溜まりが造られていて、それぞれに対応して舟屋がある。ちょうどウニ漁であろうか、小さな船が一斉に戻ってくる機会に遭遇した。海の向こうには礼文島が眺められ、火山の島=利尻島ならではの漁村集落といえるだろう。
鷲泊の海岸。左の丘の上が鷲泊の町

鷲泊の町並み。右手の道をまっすぐ行くと利尻神社(上)に突き当たる(左)
本泊富士岬から眺めた利尻富士
本泊富士岬集落
海の向こうは礼文島

海には小さな漁師一人一人が小さな舟にのって漁をしていた。おそらくウニ漁であろう。何かの合図で一斉に丘に戻ってきたのに遭遇してビックリした。(上)

溶岩のごつごつした浜辺にポンと置かれたような舟屋(左上)

舟屋の前には舟溜まりがつくられている。(左下)
本泊富士岬集落
本泊富士岬集落
下見板張りの舟屋。屋根はトタンだが、剥がれたトタンの下から柾葺きが見えていた。
本泊富士岬集落
青い海をバックに黒い舟屋が並んで綺麗(左)

母屋の周りは防風の木柵で囲まれている(左下)

「ポロフンベ」?変わった片仮名の地名はアイヌ語であろう。北海道を実感する。(上)

大磯、栄浜付近の集落と見かけたマンサート屋根の民家(左下、下)
参考資料 リンク
利尻富士町

参考文献