早瀬 産出する豊富な花崗岩で築かれた急斜面集落

広島県
呉市
音戸町
早瀬





交通






早瀬





2016.10.10
倉橋島は、広島県の中で一番大きい。広島・山口・愛媛3県の接点に位置し、広島県最南端である。島の南部が旧倉橋町、北部が旧音戸町(現在はいずれも呉市)で、音戸大橋を経て本土呉市と通じている。瀬戸内海式の温暖な気候に恵まれており、地形は山がちで丘陵が起伏し、海岸線は湾入が多く、平坦な海岸沿いに集落が立地する。古来、長門島と称され、内海の要衝として聞こえていたようで、「万葉集」に「安芸の国長門の島にして船を磯辺に泊れ作れる歌五首」が詠まれている。また、この島は古来船大工が多く、遣唐使船もこの島で造ったのではないかと伝えられ、また厳島神社の管絃祭船もこの島から献納されている。(『シマダス』参考)
江田島との間の早瀬瀬戸を臨む早瀬集落は、海岸線から急傾斜地に集落が駆け上がる。それは、城郭の石垣を思わせるほどの切石による高いもので、国会議事堂じ使われた花崗岩を産出する島ならではである。その、斜面上集落の迫力はかなりのものである。

早瀬の町並み
早瀬の町並み

早瀬の町並み
早瀬の町並み
早瀬の町並み
早瀬の町並み

早瀬の町並み
早瀬の町並み
早瀬の町並み
隣の江田島南部の花崗岩の丁場
参考資料 リンク
呉市

参考文献
(財)日本離島センター『日本の島ガイド シマダス』1998年