塚原 台地上の坂道に民家が並ぶ旧三国街道の宿場町

群馬県
月夜野町
塚原

峠に向かう旧三国街道(江戸方向を見る)
現在の県道は旧道と直行する

街道に妻面を規則正しく並べる町並み
養蚕の影響で上州切妻民家も見られる

寄席棟民家が主体であったらしい

宿場のもっとも峠よりにあった民家の付属家で蚕室のようだった。ここから峠に旧道は峠に向かうが、車は抜けられない。
現在の三国街道である国道17号線は、高崎から利根川、赤谷川に沿って三国峠を目指すが、旧三国街道は渋川から山中へと入り、金井宿、横堀宿、中山宿、赤根峠を経て塚原宿に至る。塚原宿からは、赤谷川や国道17号線に沿って北上する。

塚原宿は中山宿経由の三国街道が整備された際にできた宿場で、赤谷川流域の台地上にあるため、赤谷川の川留めの時にはここに泊まらなければならない重要な役割を果たしていた。問屋は二軒で、今でも家号が残っている。
名胡桃(なぐるみ)城は台地上にあり、小田原北条、豊臣秀吉、上杉謙信と三ツ巴の戦いの場となった城で、今は赤谷川の台地に城跡として残っている。

峠(赤根峠)の手前の宿場らしく、一直線に上る街道に規則正しく、主に寄棟民家が街道に妻面を並べる町並みである。
坂道からは赤谷川対岸の台地を眺め、高原のように広々とした気持ちのいい宿場町である。

交通

JR上越線水上駅、上越新幹線上毛高原駅よりバス上津大原バス停下車徒歩


国道17号下新田より県道36号(旧三国街道)へ入る
塚原宿道標あり



参考資料 リンク
月夜野町のホームページ
日光例弊使街道(上州の街道)

参考文献