境平塚 幕府御用銅の河岸場から養蚕へと変わり栄えた村

群馬県
伊勢崎市
(旧境村)
境平塚





交通
東武伊勢崎線世良田駅下車車





境平塚





2014.08.13
旧境村は、利根川北岸に広がる氾濫原の農村地帯である。その中の平塚集落は、幕府が江戸時代初期に公認整備した利根川水運の河岸場の一つで、足尾銅山の御用銅を江戸に運ぶために開かれた。最盛期には、年間40万貫という大量の御用銅を馬で運び、平塚で船に積み替えられたという。元禄期の後半になると隣の前島河岸に変わり、御用銅の輸送から物資流通の役割担うようになった。一方、明治期以降は戦前まで群馬県下でも最も養蚕が盛んな地域であり、養蚕を行うために屋根を高くした大型の民家が多く残っている。
平塚集落は、県道14号線の上武大橋の袂にある小さな集落で、今では河岸場の面影は無いが、大型養蚕農家が残っている。県道をまっすぐ北へ進むと大間々から渡良瀬川に沿って足尾銅山までつながっている。かつて御用銅が運ばれたであろうこと、養蚕で栄えたことに思いをはせながら歩きたい。

足尾銅山へ至る県道14号線の上武大橋(上)
明治期以降の養蚕全盛期に建てられたと思われる農家。(左、左下)

境平塚集落の町並み 
境平塚集落の町並み
境平塚集落の町並み
境平塚集落の町並み
境平塚集落の町並み
境平塚集落の町並み
参考資料 リンク
伊勢崎市

参考文献