榛名 榛名講の代参者を迎えた宿坊の並ぶ社家町

群馬県
高崎市
榛名山町





交通






榛名





2012.08.17
榛名神社は、赤城山・妙義山と共に上毛三山の一つとされる榛名山の神を祀る神社で、綏靖天皇の時代に鎮座し、用明天皇元年(586年)に社殿が造営されたと伝えられる。南北朝時代ごろから上野寛永寺の下に属し、別当が派遣されて管理されてきた。明治の神仏分離により仏教色が廃され、元の榛名神社に復した。現在の本殿・幣殿・拝殿の複合社殿は、文化3年(1806年)の建立の国重文。
榛名神社は、古くから山麓農民に作神として深く信仰され、中世・戦国時代には武将の信仰も厚かったが、近世になると榛名神社への信仰を広める人達「御師」の活動により「榛名講」の発展をみた。「榛名講」は関東全域と信濃、越後、甲斐の国々にまで分布していた。「榛名講」の登拝者は代参方式で、二月から五月頃までに、講員の中から数名が選ばれて山に上ってくる。こうした代参者を迎えて、食事や宿泊、太々神楽の奉納などの準備をする家を「宿坊」といい、榛名神社の門前に社家町を形成した。江戸中期には、宿坊数は100軒に達するほどで、元禄から寛政期に最も発展した。明治期以降、代参者は減り、それに伴って宿坊も数を減らしていった。現在の宿坊数は14軒である。
榛名山河口に水を湛えた榛名湖
榛名神社本殿
榛名神社本殿奥の御姿岩 

榛名神社の図(明治21年)
下の方に門前町が描かれている(左)
榛名神社の鳥居 
門前町の町並み
門前町の町並み
門前町の町並み
門前町の町並み
参考資料 リンク
高崎市

参考文献