大垣
藤江町
立派な妓楼が残る西濃工業都市の旧遊郭

岐阜県
大垣市
藤江町5




交通
JR東海道本線大垣駅下車バス利用




藤江町



2008.03.21
大垣は近世、戸田氏10万石の城下町、美濃路の宿場町、揖斐川の河港であり、松尾芭蕉「奥の細道」の結びの地として知られている。揖斐川中流西岸に位置し良質豊富な地下水に恵まれ、大正初期から繊維・化学工業地域として急速に発展した。
中心商業地は旧城の東側、駅前通りを中心に形成されているが、遊郭はその東の郊外に配置されていた。「全国遊郭案内」(昭和4年)によれば、ここは大垣旭遊郭と呼ばれ、貸座敷18軒、娼妓130人がいたという。藤江町5丁目の住宅街を歩いてみると、明らかに単なる住宅ではないとわかるかつての妓楼建築が、非常にしっかりと残っていることに驚かされる。それは造りが立派だからであろうか、それとも近年まで営業していたからであろうか。完全な形で残っているのは3棟であるが、是非とも文化財として残してほしいと願う。
藤江町5丁目のお稲荷さんのある南北のメインストリートに面する旧妓楼。
藤江町5丁目のお稲荷さん

南北のメインストリートに面する町並み
この家も旧妓楼か

本町方面へ向う東西の通りにも大きな妓楼建築が残っている。(左、上、左上)

県道水郷道路を西へ渡ったところにある建物。(下)
参考資料 リンク
大垣市

参考文献