天神 福岡の中心商業地 戦後ビルディングの町並み

福岡県
福岡市
中央区
天神




交通
西鉄本線西鉄福岡駅、地下鉄天神駅下車





呉服町




2012.06.02
福岡の中心市街地は那珂川を挟んで東の博多、西の天神と二極構造になっている。博多は日本三津の一つである港を前にして、律令時代は大宰府の外港、大陸との交通の要地として、室町時代は大内氏支配の元に博多商人が活躍、江戸時代は商業として発展した。対する天神は、県庁市役所をはじめ、デパートや近代的ビル街が連なる戦後福岡市の中心商業地である。両者の間には歓楽街で知られる中州が那珂川に沿ってある。
福岡の中心市街地は旧博多駅周辺を除いて戦災に遭っているため、天神周辺には戦前の古い木造系の建物は残っていない(日本銀行福岡支店、旧日本生命九州支店等は現存している)。天神交差点を中心に大型のオフィスビルが建っており、戦後の業務ビル街として観察すると興味深い。
日本銀行福岡支店
昭和26年(1951年)竣工
西鉄福岡駅ソラリア
福岡ビル
昭和36年(1961年)竣工。高度経済成長期の薫り高いオフィスビル。
福岡ビル
1階天井にアルミスパンドレルが一面に張られているのは時代を象徴している。

天神ビル 昭和35年(1960年)竣工


福岡銀行本店
昭和55年60年(1971年、1975年)竣工
黒川紀章設計の代表作
参考資料 リンク
福岡市

参考文献