門司 九州の玄関口に建てられた麦酒工場の煉瓦造群

福岡県
北九州市
門司区
大里本町





交通
JR鹿児島本線門司駅下車






門司





2012.04.08
2017.06.09
現在の門司駅は、九州鉄道の開通に合わせ、大里駅(だいりえき)として開業した。その当時は、現在の門司港駅が門司駅を名乗っており、関門トンネルが開業する際に、門司駅を門司港駅に、大里駅を門司駅にそれぞれ改称した。
門司駅の北側には赤煉瓦の建物が多く残っており、門司煉瓦プレイスとして保存活用されている。1913年に竣工した帝国麦酒の工場施設だった建物群である。明治末期、門司市の合資会社である九州興業仲介所代表社員の山田弥八郎らは、九州で最初のビール会社設立を画策し、当時隆盛を誇った鈴木商店(神戸市)の援助を受けた形で、大里町のこの地に煉瓦造建物群を建て、ビール製造を始めた。門司煉瓦プレイスの建物群は、2000年までサッポロビール九州工場の醸造施設として使用されていたもので、構造移転の後、エリアの区画整理事業による住宅地整備とともに保存活用されることとなった。
門司煉瓦プレイスの町並み
旧サッポロビール醸造棟:門司麦酒館
1913年(大正2年)帝国麦酒株式会社の醸造棟として建てられたもの。
門司煉瓦プレイスの町並み
大正初期の開業時の写真
北九州市門司麦酒煉瓦館
1913年(大正2年)竣工。日本における最初期の鉱滓煉瓦建物であり、現存最古の本格的鉱滓煉瓦建築。初期工業学校建築科出身の林栄次郎による設計。
北九州市門司麦酒煉瓦館
北九州市門司麦酒煉瓦館
旧倉庫棟:赤煉瓦交流館
1913年(大正2年)竣工
門司煉瓦プレイスの町並み
参考資料 リンク
北九州市

参考文献