姫島 捕鯨や漁業で潤った玄海灘を臨む島里

福岡県
糸島市
志摩姫島





交通
芥屋港より旅客船





姫島





2019.11.04
姫島 糸島半島の北西4.0km、玄界灘にある円錐形の島。標高187mで南斜面に集落がある。寛永17年(1640)、外国船監視の遠見番所が置かれた。また江戸時代は捕鯨が盛んで遠くは壱岐まで出稼ぎをしていた。その後、定置網漁へ移行し、近年では釣、刺網、採貝藻が主となっている。幕末、勤皇の女性志士である野村望東尼(もとに)が「乙丑の獄」によりこの島に流されたが翌年、高杉晋作の手によって救出された史実がある。島内にはツバキが多い。(「シマダス」参照) 姫島と玄界島で1日を必要とする。なかなか実現できないでいた。3連休を使って壱岐諸島とともに訪れてしまおう。最終のフェリーで博多湾に戻り、博多駅前レンタカーを借りて一目散に糸崎へ。明日早朝の姫島に備える。一昨日昨日とべた凪穏やかな日本海であったが、今日は一転した。大きくうねっている日本海は「冬の玄界灘」らしくなってきたのか、船はジェットコースターだ。島に着いた。着いて分刻みで風が強くなっていってるのがわかる。島は円錐形で南西部にある集落に対して北からの風を遮ってくれている。だから際の風速が上がっているのか凄まじい。とてもじゃないがドローンは無理だ。 漁村らしく密集している。まだらな瓦を乗せた家があるし、伝統的な造りで屋根意匠が優れた家もある。漁業で潤ったのであろうか、なかなか見ごたえのある集落だった。

船は糸島半島の西岸にある岐志港より出る(上)。

姫島港(左)
姫島の町並み
姫島の町並み
港には漁業施設が並んでいて漁師の方々が漁の準備や後片付けをしていた。
姫島の町並み
島は円錐形の山で、南部にわずかな平地があり、そこに1ヶ所、密集系の漁村集落が形成されている。
姫島の町並み
かつては商店だったのか?そのような建物。
姫島の町並み
姫島の町並み
港から姫島神社への参道(左)。右はが神社へ、左は奥へ奥へと集落が続いていく。
姫島の町並み
姫島神社から南東を見る。海の向こうは糸島半島。
姫島の町並み
姫島神社から南西を見た甍並み。海の向こうは佐賀県の唐津市街、高島、神集島が見える。

姫島の町並み
西海岸に沿って続く道(上)
立派な入母屋屋根が多く見られる。(左上・左)
 

姫島の町並み
集落奥の山沿いの家並み。
姫島の町並み
海岸沿いの家並み。
参考資料 リンク
糸島市

参考文献
「シマダス」日本離島センター