弓削島 平安時代「塩の荘園」 江戸時代「海の宿駅」

愛媛県
上島町
弓削
下弓削
上弓削





交通
因島土生港より旅客船またはフェリー




弓削島下弓削

弓削島上弓削





2005.03.24

2019.12.30

      
広島県因島に接し、松原海水浴場とその背後の景勝地・法王ヶ原にみられるような白砂の海岸線をもつ風光明媚な島。重要文化財・定光寺観音堂などの史跡もある。島は自然に恵まれタイ、ノリなどが豊富で、またミカンやハッサクは甘味で人気が高い。島名の由来については、古くは「久司」と呼ばれていたが、物部氏の一族である弓削部の人々がこの島に移り住んだところから、弓削という名がつけられたという説が有力。島の歴史は古く、島内からは旧石器時代後期のナイフ形石器などが発見されている。平安時代には藤原氏、鎌倉以降は京都・東寺の荘園となり、大量の塩を納めていることから「塩の荘園」と呼ばれた。江戸時代には海の宿駅として本陣が置かれた。明治以降は船員として出稼ぎが盛んになり、海員学校(現弓削商船高専)が設立されている。因島の造船所など島外への通勤者が多く、島内には造船関係の製造業も立地している。隣の佐島を通り生名島まで架橋でつながる道は「ゆめしま海道」と呼ばれ、サイクリング愛好者の注目を集めている。ヨット客も多く、島内には係留施設「ゆげ海の駅」やシャワーなどが24時間利用できる「ゆげ海の駅舎『ふらっと』」が整備されている。タラソテラピー(海洋療法)の考え方を取り入れた海水温浴施設「潮湯」、離島体験滞在交流施設「インランド・シー・リゾート・フェスバ」なども活用した滞在型観光へ向けた島づくりが行われている。(「シマダス」参照)
弓削島下弓削の町並み
弓削島下弓削の町並み
弓削島下弓削の町並み
波止場からのメインの縦道で、商店が並んでいる。
弓削島下弓削の町並み
大きな屋敷(上上・上2005年撮影)

映画館跡(左・下2005年撮影)

弓削島下弓削の町並み
役場跡(上)
弓削島下弓削の町並み
ブックカフェがあった(左)。2005年撮影時は店ではなかった(左上)。
弓削島下弓削の町並み
弓削島下弓削の町並み
弓削島上弓削の町並み
弓削島上弓削の町並み

弓削島上弓削の町並み
参考資料 リンク
上島町

参考文献
「シマダス」日本離島センター