小島 明治期の芸予要塞施設が残る来島海峡の島

愛媛県
今治市
小島






交通
今治市波止浜港から旅客船




小島





2019.12.29

      
今治市の北部海上0.5km、来島と馬島の中間に位置する。東側の馬島との間は来島海峡航路の西水道にあたり、多くの船舶が航行している。住民は江戸中期に来島から移住し、半農半漁で生計を立てていた。日清戦争後の明治33年、芸予海峡の西水道をロシア艦船の侵攻から防御する芸予要塞の一部として島内3ヶ所に砲台が築かれたが、使用されることなく現在に至り、その良好な保存状態などから、芸予要塞跡として専門家からも高い評価を得ている。かつて弾薬庫跡地を活用し宿泊施設として整備、炊事場や浴場、テニスコートも備えたリゾート化を目指したが、戦争の激化により計画がとん挫したことがある。現在は遊歩道・休憩所・トイレも整備され、散策、キャンプ、海水浴の適地として市民らに親しまれている。また、来島大橋が完成し、架橋の人工美と来島海峡の多島海景を一望できる島として、観光客が増えている。今治地方観光ボランティアガイドのモデルコースともなっている。(「シマダス」参照)
小島へは、今治市波止浜港より馬島行きの渡船が立ち寄る運航をしている。

港に面する町並みは宿泊施設であった建物が並んでいるようで、観光地の様相(下)。

第一次世界大戦後の芸予要塞の一つで煉瓦造の要塞建築が残っている。これは砲台を移設して展示したもの(上)。
小島の町並み
海岸線の町並み。
小島の町並み
海岸線の町並み。
小島の町並み
緩い斜面上に集落が形成されている。
小島の町並み

小島の町並み
小島の町並み
芸予要塞の発電所跡
小島の町並み
芸予要塞の中部堡塁跡。
小島の町並み小島の町並み
芸予要塞の中部堡塁跡。
小島の町並み
芸予要塞の北部砲台跡。
参考資料 リンク
今治市

参考文献
「シマダス」日本離島センター