松山 戦災復興の町 四国一の繁華街と戦後の町並み

愛媛県
松山市
湊町
大街道
一番町
二番町
三番町
柳井町
土橋町
ほか




交通
伊予鉄道松山市駅






銀天街


大街道2


大街道3


柳井町


土橋





2017.07.14
愛媛県松山市は、四国で最も大きな都市。本物の天守閣が残る松山城を中心に据えた市街地は広い。繁華街は城の南東一帯で、伊予鉄道松山市駅から東へ延びる銀天街、途中から北へ進路を変えてつながる大街道商店街、その周りに商業が集積し、城と商業地区の間に業務地区が形成される。
第二次世界大戦時の空襲では、松山城を除く中心市街地のほとんどが焼失した。現在みる松山の町並みは基本的に戦後復興以降のものである。その象徴が、銀天街や大街道商店街の大アーケードであり、その周りの飲食店街だ。しかし、戦災都市にみられる闇市系の名残(闇市あるいは移転整理による再開発ビル)はあまり感じられないほか、防火建築帯系も一見してない。戦後の看板建築もあることはあるが、数は少ない印象。そういう街ばかりが復興の町並みではないが、鑑賞対象としてはちょっと物足りなさを感じる。
一方、大街道3丁目には戦前と思われる町家が並んでいる一角がある。松山城の東側であり、戦禍を免れたのであろうか。また、銀天街から大街道へ直角に折れ曲がる地点から南へ200mほど行ったところにある柳井町は、看板建築の商店街。そして、土橋駅の駅裏に戦後のモルタル二階家が整然と並んでいる怪しい一角がある。通りが二つあって一つには看板が出ている。どうやらブルーラインの名残らしい。
戦災都市概況図:松山
銀天街の町並み
戦後復興の象徴
銀天街の裏側の飲食店街
銀天街の裏側の飲食店街

南銀天街(左上)と柳井町商店街(上、左下)

大街道(左上)と大街道の一本西側の通り(上、左下)

大街道の裏町 三番町2丁目界隈
かつてのブルーラインか(下)

三番町2丁目界隈(左上)
二番町2丁目界隈(左下、上)

大街道の裏町 一番町から三番町かけて(左上、上)

大街道3丁目の町並み(左下、下)
戦前らしき建物が見られる。

愛媛県庁(上上、上、左上)と伊予銀行本店(左下)

土橋駅裏の怪しげな町並み(上、左上)

伊予鉄道の路面電車(古町にて)
参考資料 リンク
松山市

参考文献
国立国会図書館デジタルアーカイブ 全国主要都市戦災概況図