佐貫 鹿野山の麓 古い商家を残す内房の街道町

千葉県
富津市
佐貫





交通
JR内房線佐貫駅下車






佐貫




2014.07.06

房総半島内房、富津岬の付け根、鹿野山の麓という場所に佐貫は位置している。近世は、佐貫藩の城下町であり、房総往還の宿場町としても栄えた。また、佐貫で房総往還から信仰の山「鹿野山」へ通じる道が分かれいた。現在見ることのできる古い町並みは、国道127号線の佐貫交差点から鹿野山へ向かう道に沿って形成されている。かつての房総往還のルートがわからないが、この町を通っていたのかもしれない。
町並みの見どころは二ヶ所ある。一つは佐貫交差点近くで、店舗・主屋を中央にして両側に蔵を配した宮醤油店が目を引く。宮醤油店は、江戸時代の天保期に創業。切妻平入の出桁造りの店舗・主屋は明治25年の建築で、その他の付属屋は江戸末期から明治・大正期にかけて建築されたものだという。そして、宮醤油店の向かい側には土蔵造りの商家が残る。一方、町を鹿野山の方へ進むと三叉路があって右に左に折れる。その付近にも漆喰を厚く塗り込んだ商家がある。
佐貫の町並み
宮醤油店から町並みが始まる
佐貫の町並み

佐貫の町並み
 
佐貫の町並み
町並みは富津側が直線で鹿野山側が蛇行する。その切り替え部辺り。
佐貫の町並み
佐貫の町並み
集落の裏側は土地が下がっていて石垣が積まれていた。使用している石は付近の房州石であろうか。
富津岬展望台より東側(房総半島側)を臨む。かつては江戸湾(東京湾)湾口防備の拠点であった。
参考資料 リンク
富津市
宮醤油店

参考文献