栗山 派手な意匠の津軽民家のみられる集落

青森県
車力村
栗山





交通

JR五能線五所川原駅よりバス


県道12号線







栗山




2002.08.11
車力村は、津軽半島西南部の農村。北は十三湖に接し低湿地帯が広く沼や池が多い。水田は江戸時代の新田開発により開かれた。
十三湊から十三湖の岸に沿って県道を南下してくると右側に大きく派手な装飾の民家が見えてくる。津軽地方の民家は古いもの新しいもの共通して装飾が派手であるという特徴がある。この民家もその代表的なものだ。兜のように構えた煙出し、棟を鋭角的に締める板張りのクラ、草屋根の稜線は直線的である。軒の出桁は必要以上に強調されて重ねられており、入母屋破風の玄関もまた派手な衣装である。
十三湊に近かったためか、この地域の農村経済の発達が早かったためか、いずれにしても豊かな時代があったことは事実のようだ。
屋根、軒、玄関などに津軽独特な意匠をもつ民家(上)

玄関の意匠(左)

屋根周りの意匠(左)
別の民家。下屋の増築が激しいが同様の意匠を持つ。
参考資料 リンク
車力村

参考文献
『日本の集落 第1巻』 高須賀晋・畑亮夫 建築資料研究社