八戸 井田川を挟んだ港町と旧遊郭の町並み

青森県
八戸
小中野8
本町





交通
JR八戸線
陸奥湊駅下車徒歩






小中野



本町



八戸は、1335年(建武2)頃、甲斐国から移封された南部師行が八戸城を築き、1592年(文禄1)廃城、1666(寛文6)盛岡藩南部直房が分封して南部藩2万石の城下町となった。現在のJR八戸駅は市街地からかなり外れた位置にあるが、もともとは八戸線本八戸駅が八戸駅だった。そして、馬淵川と井田川河口付近に港町が形成された。
八戸の古い町並みは井田川を挟んだ港町界隈に見られる。井田川の西側の小中野には、大正初期に建てられた旧八戸商業銀行小中野支店の下見板張り木造建築が残っており、切妻平入の家並みがわずかに続いている。その旧銀行脇の道を入った裏町には、広い二段の鍵型街路がある。そこはかつて遊郭だったところで、昭和初期には貸座敷39軒、娼妓160人がいたという。現在は、空地が多いが残された建物から面影をしのぶことができる。
井田川湊橋西の町並み
(上、左上)

大正初期に建てられた旧八戸商業銀行小中野支店と続く町並み。(左)
小中野の旧八戸遊郭
センター大通りが2段の鍵型になっているのが珍しい

小中野の旧八戸遊郭
昭和初期には貸座敷39軒、娼妓160人がいたという。僅かに残された建物に面影をしのぶことができる。
小中野の町並み
井田川の港風景
湊橋東の本町の町並み
画像の建物は八戸酒類
参考資料 リンク
八戸市

参考文献
『赤線跡を歩く 完結編』 木村聡 自由国民社