岡崎
板屋町
旧東海道宿場町・河湊町の傍らに残る遊里跡

愛知県
岡崎市
板屋町





交通

名鉄本線岡崎公園前駅、東岡崎駅より徒歩






板屋町





2008.04.09
岡崎は岡崎城の城下町でかの徳川家康の生地である。近世は東海道の宿場町、河港町として発達した。旧市街は矢作川の西岸にあって、支流乙川の北岸に位置する岡崎城址の周りに形成された城下町を母体に旧東海道に沿って東西に長い都市となっている。旧東海道は、攻め入る敵を惑わすため宿場に入ってから「二十七曲がり」と呼ばれるジグザグルートをなしている。しかし、岡崎は戦災に遭っていることもあり、現在の街路は他の町と同様にt直線状で、曲がりくねっていた旧街道の線形は道標をたどらなければ容易に見えてはこない。たとえば町の中心部に残っている旧岡崎銀行本店(大正6年築)は表通り(康生通り)にはなく一本南側のひっそりとした通りに建っている。表通りには大きな商家も残っておりに旧東海道沿いの町並みであることがわかるが、そこから外れている旧岡崎銀行本店の立地に違和感を覚える。それは、旧東海道が旧岡崎銀行本店のところだけコノ字状に折れまがっているからである。二十七曲がりは、町並み愛好者をも惑わす。
旧東海道は、岡崎城址である岡崎公園の北側をたくさん曲がって迂回し、公園の西側に回り込んでいる。城址の西側は板屋町というかつて遊郭があった町。現在でも古い妓楼が多く残っている。さらに旧街道を西へ進むと八帖町で町が終わり矢作川を渡るが、この八帖町こそ有名な「八丁味噌」の工場のある町である。
名鉄本線岡崎公園駅のそばにある料亭。
岡崎公園駅で下車し、東へ国道248号線渡ると、容易にここが旧遊里であったことが実感できる。
岡崎公園(城址)の堀を渡る竹千代橋に通じる通りの町並み。最も遊里の面影を残している場所。
屋号が透かし彫りされている妓楼の門扉
板屋町旧遊郭の町並み

板屋町旧遊郭の町並み(左上、上)

旧遊里の真ん中に建っている近代的なラブホテル(左)
板屋町旧遊郭の町並み(左)

伝馬町通に残る大正6年築の旧岡崎銀行本店(現岡崎信用金庫資料館)(下)
参考資料 リンク
岡崎市

参考文献