いらかぐみオフ会
2011
in NAGAHAMA


2003年に結成した「町並みWeb集団いらかぐみ」も今年で9年目、年に一回開催されるオフ会も今度で9回を数えることになる。
9回目となれば、そろそろ行ってない地域にしようという意見が出てくるのも自然。四国や九州も候補に上ったが、東は東京、西は広島から週末を使って全員が集まるのはたやすいことではない。
大掛かりなオフ大会は記念すべき第10回にしようということで、今年は東西中間にあたる滋賀県長浜で行うこととなった。
いらかぐみオフ会の決まりは特にないが、
「町並みの中の宿に泊まる」というのが暗黙の了解となっている。長浜市内の古い町並みの中にある町家を改修した宿「紗蔵」が、オフ会の会場として選ばれた。
 
東京組は太泉八雲さんと私万訪。金曜日の深夜、品川駅で待ち合わせて西に向かって出発した。早朝、滋賀県に入り旧マキノ町在原集落から探訪を始める予定である。でも夜通し走るなど久しぶり。大丈夫かなぁ、といいながら、一気に休まず走ってしまった。後先考えずに、、、

在原は山深い村である。まぁクルマであれば湖畔から20分もかからないのだけれど、相当深く感じる。早朝の気持ちいい空気の中、わが国の中でも貴重な茅葺集落を歩いた。
在原から山を下ると
という入母屋屋根の集落がある。ここはすべてトタンカバーされていた。となると、なんで保存もされていないのに在原だけにあの純度で茅葺屋根が残っているのだろうか。不思議な集落である。
 



旧マキノ町海津琵琶湖畔でコンビニ朝食。
海津の町は2度目だが、共同の洗い場があることを今回初めて知った。
 

海津

さて、ここから湖北の多くの集落をスピード探訪する。西の山中、鯖街道の朽木、琵琶湖の港町塩津浜、ぐっと東へ移動して鍛冶屋、そのほか旧街道沿いの町並みなどなど。しかし、夜通し走ってきた睡眠不足がここにきてたたった。後半、運転手万訪はすっかりダウンしてしまいクルマの中で待機せざるを得なかった

夕方、長浜の宿紗蔵に到着。一年ぶりにいらかぐの面々に再会した。夕飯、宴会、ずっと町並み談義である。

 

在原

朽木

塩津

鍛冶屋 
朝飯前に長浜朝日町から長浜長浜南片町の町を歩く。これもいらかぐみオフ会の暗黙の了解で、集まった町は2日目の朝飯前に歩くことになっている。毎年思うのだが、いらかぐみで歩くと一人で歩く町並みが違って見えてくる。他のメンバーが「ここにいいところがあるよ」とみんなを引っ張っていく、すると自分一人だと気づかなかった発見がある。町並みを歩くという共通の趣味であっても、見ているものは違うのである。

 

長浜朝日町

長浜を歩くいらかぐみ
今回の旅で、みんなに再開することともう一つ楽しみにしていたことがあった。それは、琵琶湖の中にある「沖島」に上陸すること。世界にも珍しい、淡水湖にある有人島「沖島は、現在島旅中心に展開している自分としても是非行きたかったのである。

沖島へは、近江八幡市の堀切港というところから定期船が出ている。しかし、まったく観光とは縁遠い島らしく、港には観光用駐車場がない。いや、駐車場はあるのだが来訪者が使えないのである。この駐車場は島民専用。つまり島が一つのマンションみたいなもので、エレベーターが定期船で玄関である堀切港の前に駐車場があるというわけである。


沖島への定期船

沖島港は湖の漁港だから小さな漁船していない。そして、クルマのない集落は期待通りの密集系であった。真ん中に奥津島神社があって集落が一望だ。天気が良ければもっとよかったのにな。
 


沖島


陸に戻って五個荘の3カ所の近江商人本宅の町並み五個荘金堂川並山本をみんなで歩いた。山本は太泉さんが発掘した町並みで、蔵がたくさんあって見ごたえがあるみんなホーホー言いながらの探訪だった。

山本で西日本組メンバーと別れて、再び太泉さんと。
八日市の遊里はいらかぐみYasukoさんからの情報でばっちりおさえることができた。


土山

旧東海道土山宿を経て第二名神→東名高速道で東京に戻った。

来年のオフ会は、
第10回記念イベント。どこで、どんなオフ会になるのかな。



沖島

五個荘金堂

五個荘川並

五個荘山本

八日市