京都(2003.10.04〜05)

京都は1200年の歴史を持つ都市である。しかも、太平洋戦争の戦災にあっていない。東京や大阪の戦災にあっていないエリアはどんなに都心部にあろうとも古い町並みが残っているが、京都は町中がその状態なのである。そんなこと誰でも知っているし当たり前のことだが、日本の県庁所在地である都市で、戦災にあっていないのはこの京都と金沢だけなのである。
改めて見てみるとそれはすごいことであり、集落町並み探訪のルツボのような場所だ。だから、一度京都探訪へ足を踏み入れれば、吸い込まれてしまうブラックホールのような都市なのだ。
いままで京都を本格的に歩かなかったのには、京都が有名観光地だからとか、碁盤目状の単調な町なのでつまらないとか、いろんな理由をつけてきた。しかし、本当の理由はこのブラックホールに吸い込まれて出られなくなってしまうのが怖かったからである。
中山道を訪ねる旅を始めたからにはその西の基点である京都を訪ねないわけにはいかない。なんの因果か最近、京都の仕事も舞い込んできた。これを機会に、京都探訪に入門することとした。
京都は以前にも何度か歩いてはいるが、今回は再訪もかねて主に定番といわれている町並みを巡ることとした。なるべくブラックホールにはまらないように。
 
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